旗山の歴史と文化を巡る旅
撮影/Carter
【◎文/Winnie ◎翻訳/有田夏子 ◎撮影/Carter】
老舗の印鑑店でオリジナル印鑑をオーダーしたり、古民家をリノベーションしたお店で伝統スイーツを味わったり。バナナの名產地「旗山」で、歴史と文化を巡る旅はいかが?
心影印房(撮影/Carter)
「心影印房」は創業100年、旗山で唯一現在も手雕りの印鑑を取り扱う老舗の印鑑店だ。三代目店主である黃澤祥さんは、祖父と父から手雕りの技術を受け継いだ。親子三代にわたって地元の文學サークル「旗峰詩社」の會員であり、本行のかたわら詩の創作にも取り組んでいる。手雕りの印鑑を雕るには、各種の字體に精通しなければならない。最も難しいのは、図案となる文字を逆向きに書くことであり、その後は雕刻刀で一つ一つ丁寧に雕っていく。今では機械雕りが普及しているが、手雕り印鑑の獨特の魅力は代わりがきかない。
風起文旅(撮影/Carter)
風起文旅(撮影/Carter)
舊市街の近隣に位置する民宿「風起文旅」は、かつて「東洋旅社」という旅館であった。東洋旅社の隣には、1950年代に旗山の繁栄のシンボルとして一世を風靡した「仙堂戱院」があったため、多くの歌劇団やスターが東洋旅社を訪れたという。「風起文旅」のオーナーは在りし日の華やかな趣を取り戻すため、古い建物をリノベーションし、現代的なデザインを基調として、赤レンガや人造大理石の牀といったレトロな要素を取り入れた。壁に貼られた古寫真も、昔の思い出を伝えてくれる。
呉厝伝統豆花(撮影/Carter)
もっと読む…(Love Kaohsiung 愛・高雄 英日版トップページへ)